無患子(ムクロジ)

先日お客様が、神社で無患子(ムクロジ)の実を拾ってこられたという事で、「無患子の実は、魔除けになるらしいので先生の分も拾って来ましたよ〜!今度お会いする時にさしあげます。」と言って頂き大変有難い気持ちになりました。

無患子の実はとても硬く、お正月の羽根つきの時の、羽根の根本に重りとして使われています。

これにはちゃんとした理由があります。無患子の漢字の意味に「どもがう事がいように」との意味があり、この無患子の実を重りとして取り付けた羽根を、子どもたちが羽子板で弾いて遊ぶことにより、患い(災い)を打ち飛ばす願いが込められています。

最近はお正月に羽子板で羽根つきをする子ども達を見かけなくなりましたが、昔の習慣には深い意味が込められているものが多いので、できれば今もこれからも残しておきたいものですね。

無患子の災いを弾く、または厄払いの意味の元になったお話の一つに、昔、鬼が出て困っていると神巫がこの無患子の木の枝で鬼を追い払ったのが始まりとされています。このことから邪気を払うとか厄除けの意味があるようです。

また厄除け・魔除けとしてこの無患子の実で数珠を作り身につけると良いとされています。無患子の実は大変硬いのでとても良い数珠ができるそうです。

来年のお正月には、是非この無患子の実で羽根を作り羽子板で患い・災いを打ち飛ばしたいものです!

皆様も来年の年初めには、無患子の羽根つきをしましょう。そしてコロナを打ち飛ばしましょう!